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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『蠍のいる森』
有馬美千代は、犬を拾ったことから偶然、江田真樹子と出会い、友達になります。美千代が人と心を通わせるのは、ほぼ生まれて初めてのことでした。そんな美千代の神経質さを慮ってか、真樹子は望月源太という好人物を紹介します。すると途端に、有馬美千代と望月源太は近しい中になりました。
一方、江田真樹子は便利屋・高木修平と出会い、彼を愛するようになります。ですが、高木修平は真樹子を弄ぶだけでした。彼は、ハンサムで機転のきく男なので、幾らでも女を惹きつけることができたからです。高木修平は、阿久津絹枝という金持ちのお婆さんを騙して、その遺産を奪おうと画策しますが・・・

図書館に務める神経質かつ人嫌いの若い女性、有馬美千代。英国人と離婚した翻訳家の女性、江田真樹子。熊みたいな児童文学作家、望月源太。人を嘲り、便利屋をやっている「天才詐欺師」高木修平。その4人の愛憎の物語に、阿久津絹枝というおばあさんが絡んできます。

高木修平が嫌なやつです。

最初は、延々と続く日常の風景に少し疲れます。ですが読み進めていくと、驚愕の出来事に遭遇することとなります。ドロドロとしているけれど、爽快でもあります。



今日読んだ本
小池真理子『蠍のいる森』

今読んでいる本
萩尾望都『アロイス』
アントニー・バークリー『毒入りチョコレート事件』
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