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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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大河小説。
鳥取県紅緑村の旧家、赤朽葉家の物語。
『赤朽葉家の伝説』
文章が結構読みづらくて疲れたけど、なかなか面白かったです。これまで読んできた桜庭一樹作品の中では一番良かったかも知れない。桜庭一樹は、よく「時代がどうのこうの」と言い出します。これまでの作品ではそれがいまいち空疎に聞こえたのですが、この「大河小説」にはマッチしていました。

三部構成。

第一部は瞳子の祖母・万葉が主人公。彼女は、山の子として生まれながら普通の若夫婦に拾われて育てられます。その後、旧家・赤朽葉家に嫁入りして、「千里眼奥様」と呼ばれるようになります。

第二部は瞳子の母・毛毬が主人子。万葉・曜司の間に生まれた子。長女。暴れん坊で、美人。レディース(暴力団)の頭として中国地方を駆け巡るのですが・・・

第三部は瞳子自身が主人公。何事にもやる気を見出せないフリーター。祖母・万葉の衝撃的な告白を受けて、動揺するのですが真実を探し当てようとします・・・

とくに赤朽葉タツのネーミングセンスが最高。泪(なみだ)、毛毬(けまり)、鞄(かばん)、孤独(こどく)って・・・!


今日読んだ本
桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』

今読んでいる本
舞城王太郎『みんな元気。』
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