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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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「国境なき医師団」という言葉はよく聞くから知っているけど、具体的にどのようなことをしている人たちなのか、まったく知りませんでした。『国境なき医師が行く』を読み、国境なき医師団の人たちが具体的にどこへいき、どういうことをしているのか分かって面白かったです。
『国境なき医師が行く』

国境なき医師団の人たちがとても壮絶な日々を送っているのだということがよく分かりました。医師であるならば、それだけでもたくさんの人の命を入れ替わり立ち代り預かるわけだから、とにかくタフで思い切りが良くないと勤まらないのだろうけど、国境なき医師団の人の場合はわざわざ設備がしっかりしていない地に赴くわけだから、さらに勇気が必要なのだろうなぁ、と感じました。

読んでいて、とても怖かったです。エマニュエルという少年や、サンバーという老人を治療したとき失敗し、死なせてしまったというふうに紹介されていたけど、たとえ失敗しても落ち込んでいる暇はなく、次の患者を助けるために動き出さないといけない、というのは本当に過酷な状況ではないか。肉体的にも精神的にも追い詰められるよなぁ・・・ それでもへこたれない著者は凄い人だなぁ、と感じました。

陳腐だけど、読みながらどうしても『ブラックジャック』を連想してしまいました。現実にブラックジャックみたいな生き方をするのは無理だろうとこれまで思っていたけど、著者の生き方はそれにちょっと近い気がしました。自分の信じるところを通し、人の命を救うことに全力を注ぐっていうのはほんとにかっこいい。

エピローグが非常に印象的でした。NPO・NGO活動に関わった人たちが帰ってきたとき、行き場に困る今の状況はおかしいと感じました。それでは怖くてなかなか海外に飛び出していくことはできない気がします。日本の人たちがここまでボランティアや様々な活動を理解しようとしないのは、嫉妬にかられているからなのかそれとも何ごとにも無関心だからなのか、よく分からないです。でも、おかしいとは感じます。


読んだ本
久留宮隆『国境なき医師が行く』

読んでいる最中
カズオ・イシグロ『日の名残り』
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