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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★★

作者:  田中芳樹
出版社: 徳間書店

  ヤンの後継者ユリアンは、民主主義の精神を残すために帝国との和平の道を模索します。一方、帝国の皇帝ラインハルトは若くして病の床につきました。万全と思えた帝国にも揺らぎがでてくるとみた地球教は最後の反撃に出ます。そうして、圧倒的な帝国と弱小な共和国、地球教の3勢力が、最後の踏ん張りを見せ、ぶつかり合いますが・・・

  シリーズ完結篇。とうとう英雄達の伝説の時代が終焉を迎えます。

  終わってしまうのは残念と感じます。なんだか感慨深いです。メルカッツは、ヤンの旗艦とともにこの世から去っていきます。戦乱の時代の幕引きとして彼の死が必要だったのだろうか。

  女たらしで白兵戦の天才でもある同盟のシェーンコップ、誰からも嫌われつつ策謀を巡らしてきた帝国の参謀オーベルシュタインが死亡。この2人がまさか死ぬとは、と思わされます。やっぱり『銀河英雄伝説』の魅力は、アクの強い登場人物だなぁ、と感じさせられます。

  同盟の人たちはこれからどうなるのか。気になります。無職になってしまったわけだから。キャゼルヌはあと片づけまで背負い、アッテンボローは飄々と、オリビエ・ポプランはしぶとく生き延び、ユリアンとカリンは結ばれ・・・ これからどうなっていくのだろうか。

  だけど想像の余地を残しつつも、きっちりとおしまいになるところが良い気がします。だらだら続く続編は、たいていつまらないものだし。


自森人読書 銀河英雄伝説10 落日篇
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