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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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著者:  J・K・ローリング
出版社: 静山社

  シリーズもの
  ・1 賢者の石/・2 秘密の部屋/・3 アズカバンの囚人/・4 炎のゴブレット/・5 不死鳥の騎士団/・6 謎のプリンス/・7 死の秘宝

  闇の魔法使いヴォルデモートに父母を殺害されながら自らは生き残り、ヴォルデモートを返り討ちにした奇跡の少年ハリー・ポッターとその親友ロン、ハーマイオニーらの学園生活を書いた作品。3人は、復活を目論む闇の魔法使いヴォルデモーとの戦いに否応なく巻き込まれていきます・・・

  大ベストセラーになったファンタジー小説。

  小学生の頃、物凄いブームだったので手に取り、全巻読みました。最初はその単純さが好きだったのだけど、巻が進むごとに『指輪物語』の劣化コピーに過ぎないという気がしてきて、熱が冷めてしまいました。面白いのだけど、やたらと粗ばかりが目に付きます。

  どこまでも明快で、パズル的なストーリー。あまりにも単純な(アメリカ的ともいえそうな)善悪論。いつでも安易に持ち出される魔法(ほとんど、超能力と一緒)。おかしな日本語の頻出。

  友との葛藤と闇との戦いにばかり気をとられ、全く「自分との戦い」を行わない単細胞な主人公ハリー・ポッター。結局のところ、ハリーは「選ばれた子」です。どれだけ人が死のうとハリーは生き残る、というのが最初から明白です。最終巻では、あなたはキリストですか、と言いたくなるような奇跡が発生・・・

  浅くて薄っぺらくて甘ったるくて隙だらけの『ハリー・ポッター』シリーズをファンタジー小説として容認して良いのか。もう少し深いはずのファンタジーが誤解されてしまう気がします。むしろ、『ハリー・ポッター』シリーズは、「ミステリ的/パズル的な仕掛けを楽しむファンタジー風学園サスペンス」なのではないか。

  それにしてもこのような作品がこれほど売れてしまい、ファンタジー小説の代表とされているというのは本当に良いんだろうか。嫌いではないのですが、あえて★1つ。



自森人読書 ハリー・ポッターシリーズ
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