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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  新井素子
出版社: 新潮社

  結婚七年目の三津子と忠春。関係は円満だし、忠春はどこまでも出世していくので二人は幸せかのように見えました。しかし、忠春に依存しきっている三津子の心は、実は「寂しさ」によって蝕まれていて・・・ 仕事の奴隷と化す夫とその人に尽くすためだんだんとボロボロになっていく妻の痛みを抉り出したサイコ・ホラー。

  三津子本人の日記と冷静なる分析者の文章が交互に挟まっています。

  物凄く怖いなぁ、と感じました。三津子は妙に神経質で過敏だし、忠春は鷹揚でなんとなく抜けている感じがするのですが、そういうこともあり得るかもしれないし、そういう家庭もありうるかも知れない。ほとんど外出しない三津子の狭くて苦しい日々には、本当に息が詰まります。もう少しブラブラと散歩でもすれば気分が晴れるだろうに(いや、それは苦痛にだけなのかな)。

  女性にとって妊娠というのは大きなことなのだろうなぁ、と思わされました。それにしても、最後の主人公の想像はいかにもSF的。少し電波系入っているなぁ・・・

  そういえば、かわいい猫が登場するのですがかわいそうなことになってしまいます。う~ん、なんとも惨いことだ。ストレスに押し潰されそうな人間が小動物に向かってそのストレスを解放するというのはよく聞く話ですが・・・

  まぁ、全く救いがないというわけでもない(のではないかと思わされる)ラストが良いです。それとあとがきが面白いところも。


自森人読書 おしまいの日
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