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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『儚い羊たちの祝宴』

米澤穂信の短編集『儚い羊たちの祝宴』を読みました。けっこう面白かったです。『身内に不幸がありまして』『北の館の罪人』『山荘秘聞』『玉野五十鈴の誉れ』『儚い羊たちの晩餐』を収録。

同じ作者の著書、『春期限定いちごタルト事件』は、う~んまぁ面白いかなぁ・・ という感じでした。なんというかけっこう微妙だった、ということなのだけど。

『儚い羊たちの祝宴』は、どの物語もだいたい上流階級から墜ちかかった家のお嬢様か、彼女に仕える女性が主人公です。ちょっと暗い狂気の部分を、うまく静かに見つめていて面白いです。

全てのはなしの中にちょろっとだけ登場する読書会「バベルの会」が、案外大きな意味を持っています。そして、物語の中にいろんな形で本が登場します。
読み終わったあとまったく関連がないのですが、これからの時代、紙の情報ってどうなっていくのだろうか、と少し考えてしまいました。みんなパソコンとかに移行していくような気がします。
もしかして、本って高価な、贅沢なものになっていくのかなぁ・・・

今日読んだ本
米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』

今読んでいる本
飯嶋和一『黄金旅風』
陳舜臣『英雄ありて』(再読)
松下竜一『潮風の町』
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
童門冬二『名家老列伝 組織を動かした男たち』
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無題
TBありがとうございました。全面に漂う黒さや、とことん突き落とすラスト一行が良かったです。こちらからもTBさせて頂きました。またよろしくお願い致します。
べる 2008/12/23(Tue) 編集
無題
こちらこそありがとうございます!
だいち URL 2008/12/23(Tue) 編集
無題
はじめまして。トラックバックありがとうございました。
トラックバック返させて頂きますね。

こういうイヤ~な気分になる話がお好きでしたら米澤氏の作品ではボトルネックなんかもお薦めですよ。
未読でしたら、是非。
yanbal1915 URL 2008/12/25(Thu) 編集
無題
ありがとうございます!
ボトルネックか・・ 読んでみたいです。今は『犬はどこだ』を読もうかと思っています。
だいち URL 2008/12/26(Fri) 編集
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