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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『恋文の技術』は、石川県七尾に飛ばされて実験の毎日を送る男子大学院生が、京都の人たちと文通する物語。なのですが・・・ なんと、物語の全てが手紙によって構成されています。
しかも、男子大学院生の書いて送ったものだけしか掲載されていません。つまり貰った手紙はないので想像するしかないわけです。面白い仕掛けです。
『恋文の技術』
やっぱり森見登美彦は面白い。バカな大学生、「腐れ大学生」みたいなものを描く巧さというのがまず良いのだけど、とにかく文章の力が並みではないです。送った手紙だけ載せて、貰った手紙は載せないというような方法で物語を成立させてしまうというのはかなり凄いと思います。

今作では著者自身が登場します。


今日読んだ本
森見登美彦『恋文の技術』

今読んでいる本
東野圭吾『名探偵の掟』
真保裕一『奇跡の人』
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