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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『B級映画的な大作』というのはそういうことか。確かに「國子が神武天皇の○○」と分かった部分では脱力・・・
『シャングリ・ラ』

辞書のような厚さですが、読みづらさはありません。全体的な雰囲気が、コミック的です。アニメ化されるのも当然。

魅力的で個性的な登場人物たちと、ジェットコースターのような物語。どちらも素晴らしいんだけど、かなりハチャメチャです。「戦争」を描くのかと思いきや、全然戦争を描いてはいません。ふざけているほど圧倒的な人たちがめちゃくちゃな活躍を見せます。
たとえば、主人公・國子はブーメランで戦車をぶっ潰していきます。その場面では爆笑。ありえないだろう・・・ 山田風太郎みたい。

スペースコロニーという言葉から、ガンダムの影響を受けている、もしくは意識しているのが感じられます。人を呑みこむ凶悪な森というのは『ナウシカ』を連想させます。そういうアニメの影響を受けているところには親近感を覚えます。

しかしそれにしても、『シャングリ・ラ』に登場する人物達みんなバカみたいです。なんというか、20何世紀かの物語のはずなのに登場人物たちの考えていることは紀元前の人間とほとんど同じ・・・ 動物的というか。「民主主義」なんてものは欠片も存在していません。

『てぃんさぐぬ花』が途中で登場して、池上永一は沖縄の人、もしくは沖縄好きの人なんだなぁ、と実感しました。そこには好感を持ったかもしれない。


今日読んだ本
池上永一『シャングリ・ラ』

今読んでいる作品
川上弘美『婆』
川上弘美『墓を探す』
赤瀬川原平『新解さんの謎』
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