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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★★

著者:  J・R・R・トールキン
出版社: 評論社

  物語の舞台はエルフやドワーフ、ホビット、そして人間が割拠している巨大な大陸・中つ国。ホビット庄に住むホビット族の若者、フロドは養父ビルボから「力の指輪」を譲られます。その指輪は指につけると姿を消すことができるのですが、その一方で世界を破滅させる魔力をも秘めていました。

  フロドは正義の魔法使いガンダルフらに背を押され、親友サムとともに悪の勢力によって指輪が利用されることを防ぐために滅びの山へ向かいます。力の指輪を破壊するためには、滅びの山の火口へ投げ込むしかなかったのです。途中で「指輪の仲間」が結成されます。ホビット族のフロド、サム、ピピン、メリー、魔法使いのガンダルフ、人間のアラゴルン(王の末裔・馳夫)、ボロミア(執政の息子)、ドワーフ族のギムリ、エルフのレゴラスが参加。しかし、旅路は決して楽なものではなく、誘惑に負けて裏切る者が現れ、一行は離散してしまい・・・

  長大な物語(本来は全3巻。文庫本だと9巻)。『ホビットの冒険』の続編。

  ファンタジー小説の祖とも言うべき作品。特徴的なのは主人公が小人であること。誰よりも小さい人が強大な悪に立ち向かい、世界を救うのです。指輪の誘惑と一人で闘うフルドに感動します。善悪が明確になっていて悪を打倒することが最終目標となっているので、いかにも「西洋的」に思えますが、自分との闘いが中心にあるので中和されています。

  非力と看做されている者が、危地にたたされたとき最も高貴な振る舞いを見せるわけですが、それはイエス・キリストをモチーフにしているのかなぁ、とも感じます。

  あとは辛苦を嘗め尽くすこととなる魔法使いガンダルフがかっこいいです。神のなれの果てである冥王サウロンが本格的に動き出したため強力な魔法を持っているガンダルフといえども余裕綽々というわけにはいかず何度も追い詰められます。それでも決して挫けません。一度は死んだかと思いきや・・・

  J・R・R・トールキンはもともと神話や伝説、伝承、言語について研究していた人ですが、それらを活かしつつ、中つ国という一つの世界を創造したそうです。背景にはきちんとした悠久の神話・歴史があります(それをまとめたのが『シルマリルの物語』)。それらが垣間見えるところが堪りません。

  最後に世界は分かたれてしまいます。ここまで哀しいラストは他にないのではないか。


自森人読書 指輪物語
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