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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★

著者:  宮部みゆき
出版社: 文藝春秋

  主人公は、尾崎孝史という浪人生。彼は東京に出てきて予備校に受験するためにホテルに篭もるのですが、火事が起きて死にかけます。しかし偶然暗い雰囲気を持った男に救われ、突然に2.26事件前夜にタイムスリップしてしまいます。孝史は、最初その事実を疑うのですが、人との触れ合いの中でそれを次第に受け入れていき・・・

  タイムスリップを扱ったSF小説。第18回日本SF大賞を受賞。

  設定は面白いです。しかし長すぎる気がしました。長くても物語が魅力的だったらいいのだけど、脈絡もなくだらだらとどこまでも続くので疲れます。いったいいつまで続くんだ、と何回も文句を言いたくなりました。2.26事件の真っ只中にいるはずなのに、主人公が緊迫感に欠けているところも物足りない。というより、2.26事件の時代に物語を持っていく必要性が全く感じられませんでした。『蒲生邸事件』は、タイムスリップをテーマにした恋愛小説みたいなもの。だったら、昔ならいつでも構わなかったのでは?

  SFとミステリの融合したもの、と説明する人もいますが。ちょっとSFとしてはスリルに欠けるし、ミステリとしては面白みがない(というより、推理小説にはなっていない)。かといって、孝史の独白がうるさすぎて歴史小説には絶対になれない。微妙な作品。同じく2.26事件を扱ったSF小説としてならば、恩田陸の『ねじの回転』の方が面白い、と僕は思いました。

  それでも読ませるところが宮部みゆきの凄さかも知れません。非常に平易です。

  でも、最終的に読んで損したかも、と思ってしまいました。宮部みゆきにしては、つまらないのではないか。もっと凝ったタイムスリップ恋愛小説はたくさんあります。なので★2つ。もしもこれが宮部みゆきの本でなければ、もっと「凄い!」と思っていただろうなぁ。う~ん微妙です。期待をかけすぎて、かえって失望したから評価しない、というのはおかしいかも知れない・・・


自森人読書 蒲生邸事件
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