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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  大沢在昌
出版社: 角川書店

  近未来。東京には、不法滞在者や、その二世ホープレスの住む地域ができていました。その地域(東新宿辺り)は完全にスラム化し、「B・D・T」と呼ばれるようになりました。

  日本人の中には、ホープレスやB・D・Tに対して憎しみを抱く者たちもいました。そういった勢力は、ホープレス排除計画を推し進めていきます。そんな中、ある女性の失踪事件を追っていたホープレスの探偵、ケン・ヨヨギはその壮大な陰謀に巻き込まれ、「純粋な日本人以外は追放すべき」と唱える勢力を倒すべく、孤独な闘いを挑むことになります・・・

  がさっとしたハードボイルド小説。文章がちょっといい加減なのではないか、という気がしてならないです。そこがちょっと引っかかりました。でも、スピード感があるからか、セリフが多いからか、あっさりさっくり読めます。

  『B・D・T 掟の街』は、典型的なハードボイルドです、多分。舞台は無法地帯(東京だけど)。数々の危機を潜り抜け、時には女を抱き、自分の信念を持って疾走する主人公。憎まれ口を叩きつつも主人公と理解し合い、彼に協力する孤独な警察官。その2人が活躍。

  主人公の唱える、「日本人以外は日本を出て行けなどというのは無理だ」という考え方には共感。そういうふうに社会問題を小説の主題として取り込むと、よく全体のバランスが崩れます。しかし、『B・D・T 掟の街』はしっかりと物語が成立しているなぁ、と感じました。

  激変した近未来の東京を描いているという共通項があったので、『シャングリ・ラ』を連想しました。「東京」という都市は、それ自体が主人公になるほどの存在感があるんだなぁ・・・


自森人読書 B・D・T 掟の街
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