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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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著者:  山田風太郎
出版社: 文芸春秋

  太政官弾正台の大巡察、香月経四郎と川路利良は様々な事件に遭遇します。香月経四郎は、異様な力を持つフランス人美女エスメラルダとともに事件を解決していきます。彼女は、死者の霊を呼ぶことが出来るのです。死者が語る「真実」とは・・・

  歴史ミステリ。ひねられた壮大な物理トリックはたまらない。

  連作短編集のような感じなのですが、最後の章『正義の政府はあり得るか』で全ての謎が回収されます。どんでん返しは本当に衝撃的。香月経四郎の壮烈さには驚かされます。

  太平洋戦争に影響されたらしい山田風太郎自身の歴史観が、はっきりと示されているところは非常に印象的。彼は、革命や戦争を美しいものとして書くことはありません。むしろその滑稽な部分や、グロテスクなところに目を向けます。綺麗な大義名分などに実はないとよく身をもって理解しているんだろうなぁ・・・ 明治ものシリーズも、忍法帖シリーズに劣らず面白いです。

  いろんな人がちょこっと登場するところも楽しいです。福沢諭吉を逞しくてしたたかでかなりの詭弁家として書いているところにはなるほどなぁと感じます。それに対し、勝海舟をくえない大物として書いているところには共感。内村鑑三が登場したときにはほー、と感心していました。西郷隆盛、江藤新平なども顔を見せます。その他にも多くの有名人が登場。それを確認していくだけでも楽しいです。

  山田風太郎「明治もの」シリーズの傑作。


自森人読書 明治断頭台
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