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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『浮世でランチ』
25歳のOL丸山君枝は、毎日、一人で昼食を食べていました。ある日、職場を離れて外国に旅立ちます。そして、アジアの国々を巡ります。丸山君枝の少女時代と、外国での日々が交互に綴られていきます。

薄い小説。

前作『人のセックスを笑うな』より断然、面白いです。時々、細部の表現が優れている、と感じました。しかし、普通な文章が多いから、作品として際立っているという感じはしないです。

しかし、山崎ナオコーラの文体が持っている普通な、少し冴えない感じは、適切なものなのかも知れない、と感じないでもないです。日常は、基本的に、冴えなくて、薄くて、なにげないもののはずです。その冴えない日常を冴えた文章に包み込んでしまったら、よく分からなくなります。

丸山君枝の感覚を描写している部分が、とくに良いです。丸山君枝は同質になることを求める集団に埋もれていくことを気持ち悪いと感じてしまい、コミュニケーションに苦しみます。その感じが、巧みに表現されています。丸山君枝は結構苦しみますが、関係性の中に人間はあるのだから人間から結局離れられません。

それから、キャラクター描写もすぐれています。周りにもこういう人がいる、と感じる人物が登場します。


読んだ本
山崎ナオコーラ『浮世でランチ』
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