自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
★★★★
著者: 川上未映子
出版社: 講談社
ある女性の独白みたいな小説。説明するのがとても難しいんだけど・・・ 彼女は、歯に「わたくし」があると考えている人でした。とこだけでも面白いんだけど。彼女は、未来に生まれるかも知れないわが子のために日記をつけ始めます。その日記と、彼女の勤める歯医者でのシーンが交互に並んでいくのですが、意外な形で全てが壊れてしまいます・・・
主人公がわたしわたしわたしと叫びだしたあと、化粧した女性に逆に詰問されるところが痛いけど、ここがミソだなぁと思います。どこまでが現実で、どこからが妄想なのか。う~ん、悩ましいです。全て主人公の妄想だったのか・・・
こういう文体の小説を何個も並べられたら辟易したかも知れないけど、これ1個ぽんと放り出されると凄すぎて感動してしまいます。『わたくし率イン歯ー、または世界』というタイトルがまずもって凄い。そこだけでなくて中身もほんと凄い。テンポが良い。そして、そのテンポに乗ったまま、ずーっと書いていて、最後まで持っていくことができるところがとくに凄いです(最後に少し、普通の文章で書かれたシーンが置かれているんだけど)。
最後のシーン(無歯症かも知れない?少女とその母)が暗示的。
町田康と比較する人が多いみたいです。大阪弁、しかも多弁といったところが似ています。とはいえ、中身も似ているのかなぁ・・・ よく分からないです。あまり読んだことが無いので。
川上未映子のデビュー小説。アーティストとしても活躍していて、詩を書けて、しかも小説まで書けて・・・ という凄い人。そこも、町田康と似ているなぁ、そういえば。
自森人読書 わたくし率イン歯ー、または世界
著者: 川上未映子
出版社: 講談社
ある女性の独白みたいな小説。説明するのがとても難しいんだけど・・・ 彼女は、歯に「わたくし」があると考えている人でした。とこだけでも面白いんだけど。彼女は、未来に生まれるかも知れないわが子のために日記をつけ始めます。その日記と、彼女の勤める歯医者でのシーンが交互に並んでいくのですが、意外な形で全てが壊れてしまいます・・・
主人公がわたしわたしわたしと叫びだしたあと、化粧した女性に逆に詰問されるところが痛いけど、ここがミソだなぁと思います。どこまでが現実で、どこからが妄想なのか。う~ん、悩ましいです。全て主人公の妄想だったのか・・・
こういう文体の小説を何個も並べられたら辟易したかも知れないけど、これ1個ぽんと放り出されると凄すぎて感動してしまいます。『わたくし率イン歯ー、または世界』というタイトルがまずもって凄い。そこだけでなくて中身もほんと凄い。テンポが良い。そして、そのテンポに乗ったまま、ずーっと書いていて、最後まで持っていくことができるところがとくに凄いです(最後に少し、普通の文章で書かれたシーンが置かれているんだけど)。
最後のシーン(無歯症かも知れない?少女とその母)が暗示的。
町田康と比較する人が多いみたいです。大阪弁、しかも多弁といったところが似ています。とはいえ、中身も似ているのかなぁ・・・ よく分からないです。あまり読んだことが無いので。
川上未映子のデビュー小説。アーティストとしても活躍していて、詩を書けて、しかも小説まで書けて・・・ という凄い人。そこも、町田康と似ているなぁ、そういえば。
自森人読書 わたくし率イン歯ー、または世界
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