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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  魚住直子
出版社: 講談社

  「卒業」「首なしリカちゃん」「ピンクの神様」「みどりの部屋」「囚われ人」「魔法の時間」「ベランダからキス」の7つを収録した魚住直子の短編集。

  あまり暗いはなしは好きではありません。暗くて鬱々としていて、最後に何かがきっかけで少しだけ心がなんとなく軽くなった、というはなしも別に良いとは思うけど、それを立て続けに何個も読むのはあまり楽しくないなぁ・・・ アーサー王伝説みたいな壮大な悲劇だったらそれはそれでまた別の面白さがあるのですが。壮麗さとかもあるし。

  魚住直子の作品には、女の子(女)どうしの陰湿ないじめ、陰口というのがよくでてきます。僕は、情報科のクラス雑誌づくりで、「不登校」について生徒だけで座談会をやったりしたのですが、やっぱりいじめのはなしはたくさんでてきます。男子の場合は、殴ったり(いじめてくるのにキレて、相手の頭に机を叩きつけた、なんて人もいた・・・)、いじめはいじめでも、分かりやすいというか、見えやすいんだけど。女の子の場合は、そうじゃないんだ、というはなしを色々と聞きました。いやだなぁ・・・

  それにしても、魚住直子の作品って最後に救いがあるように見えて、実は心が少し晴れただけで、なんの解決もなされていない、というものが多いので読んでいて気が重いです。鬱の瞬間から、すっきりした瞬間への移り変わりを描いてるけど、問題が解決したわけじゃないからいつか、逆にすっきりした瞬間から鬱の瞬間への移り変わりというのもあるんだろうなぁ、と予測出来てしまいます。

  安易に「救い」を書く作家がいると、それはそれで御都合主義じゃないかと言いたくなるけど。でも、読んで心が重くなる本ってどうなんだろう・・・ そんなものあって良いのだろう。『 生きさせろ!』のように社会に対して、重大な問題提起(重いものをあえて突きつける)をするというのならまた別だけど。まぁ、『百億の昼と千億の夜』みたいな作品もあるし、いいのかな。


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自森人高校1年 情報科


自森人読書 ピンクの神様
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