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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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さすが飯嶋和一。もう、傑作というしかないです『雷電本紀』。
『雷電本紀』
江戸時代に活躍し、「史上最強」ともいわれる相撲取り・雷電と、彼を取り巻く人々の物語。という紹介では、さっぱり何も伝わらないよなぁ・・・

雷電はもともと農家の生まれでした。本名は為右衛門と言います。
為右衛門は、浅間山噴火、地震などの天災と、それを利用して私欲を貪る商人や、侍たちによる人災の中で苦しむ村の人たちの中で育ちました。彼は、その巨体と優しい性格から誰かも好かれる若者になってきます。

ですが、父親はそれを心配し、1人息子の彼を相撲取りにしてしまいました。村にいたらいずれ、人望のある彼が一揆などの時にみんなから祭り上げられ、辛苦の道を進むのは確実でした。

そうして、為右衛門は雷電となり、相撲取りに変わりました。しかし、彼は相撲取りになっても変わりませんでした。武士達の家来となって嬉々としている相撲取りたちとは一風変わった立場をとります。
土俵の上では、民衆を苦しめるあらゆるものと闘う存在と化していきました。しかし土俵を降りれば途端に優しさを見せ、どんな赤ちゃんでも抱き上げて魔除けをしてあげました。
抑圧された人々は彼に希望を託しました。

圧倒的なまでの強さを誇って、生涯にわずか10敗。ほんとに格好良い。相撲の場面の描写は、圧巻です。

だけど最後には、彼は孤独になっていきます。最強故の孤独です。そして、何の関係も無い幕府内の権力闘争に巻き込まれて、罪人に仕立て上げられ・・・ それでも毅然とした態度で役人に臨みます。悲惨だけど、その状況にもめげず、決して倒れません。ほんとに格好良い。


今日読んだ本
飯嶋和一『雷電本紀』

今読んでいる本
司馬遼太郎『故郷忘じがたく候』
三谷幸喜『俺はその夜多くのことを学んだ』
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