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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★★

著者:  中原昌也
出版社: 新潮社

  誰もいない静謐なデパートの特設ステージで待っていました。田辺次郎ショーが始まるはずなのだけど・・・ しかし、突然声をかけられ、田辺次郎が急死したため、ショーは中止になったと知らされます。どこから見ても素晴らしい田辺さんが亡くなったことに愕然とする俺。青山という編集者のインタビューを受けて、そのことを語ろうとするのだけどうまくいかず心はばらばらに乱れます。

  書くことへの憎悪、嫌悪が溢れかえります。俺は小説家なんて職業は苦痛だ、と書きまくり・・・ そして、書くということは無意味なのに、まるで意味があって、権威があるように見せかける世の中の小説家たちの偽善に対する憤怒を書き綴り・・・ というような感じ、かなぁ。全然要約できません・・・ まぁ基本的に要約するのは無理な話だよなぁ・・・

  中篇小説。「小説」に絶望した作者の姿が、浮かび上がってきます。

  第135回芥川賞候補作。中原昌也は、絶対に芥川賞の候補に選ばれることはないだろう、とすら言われていたそうです。しかし、なぜか候補作になれてしまいました。結局受賞はできなかったけど。

  無意味なエロとグロをポンポン放り投げて、無意味な世界を形作っている短編のような雰囲気はないです。だけど、もう「廃墟」を連想させるような破壊の跡。書くということがいやなんだと書いている時点で、すでにそこに矛盾が発生しているわけですが、そういうことがたらたらと書き綴られている『点滅・・・・・・』は作品として面白いのです。あなたは結局どうしたいんですか、と聞きたいです。う~ん、分からない。

  それにしても、面白い。ぶっ壊れているようだけど、頭良いんだろうなぁ、中原昌也。


自森人読書 点滅・・・・・・
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