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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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著者:  ローズマリー・サトクリフ
出版社: ほるぷ出版

  主人公は、イケニ族族長の末息子、ルブリン・デュ。彼は褐色の肌をしていたため、白い肌の者が多いイケニ族の中では目立ちました。しかも、その肌の色は、かつてイケニ族と闘い、敗れ、去っていった先住民を思わせるものがありました。彼は、つばめが飛ぶのを見て、空に描かれる華麗な模様を捕まえようとしました。そういう芸術的な才能を秘めていたのです。しかし、その後、一族は征服されてしまい、ルブリンは敵に捕らわれることになります・・・

  イギリスバークシャーの丘陵地帯には、白い馬の絵があります。地肌の白い土を露出させることで描かれたものです。「アフィントンの白馬」と呼ばれています。その絵は、古代ケルト人によって描かれたといわれていますが、その詳細はまったく分かっていません。

  「アフィントンの白馬」はいかにして描かれたのか。作者がそれを想像して書いたのが、『ケルトの白馬』という小説。

  いかにも彼女らしい作品。どことなく黄昏時を思わせるような暗い雰囲気が漂っています。ですが、中心にあるのは緑の丘陵に描かれた白い馬と、その地に息づく人々の力強い物語です。自由への憧憬が、背景にある雄大な自然と絡み合い、巨大なものを創り上げる部分には感動します。美しくて、重いものを含んでいます(少し暗すぎる気もするけど・・・)。


自森人読書 ケルトの白馬
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