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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  塩野七生
出版社: 新潮社

  11世紀の頃十字軍を繰り出して、イスラム世界を踏みにじったキリスト教。だが歴史はめぐりめぐるもので、今度はイスラム世界に興ったオスマン・トルコがキリスト教世界へと攻め寄せてきます。オスマントルコはまずは、コンスタンティノープルを陥落させました。すると、ロードス島はイスラム世界と、キリスト教世界との戦いの最前線となってしまいました。1522年、大帝スレイマン1世は自ら陣頭指揮を取り、ロードス島攻略戦を開始します。

  島を守るのはヨハネ騎士団。イギリス、フランス、イタリア、スペイン等各国から集まった、信仰のために戦う者たちです。堅固な城をいかして、4ヶ月あまりの間になんと敵兵4万4千人を殺します。けれども最終的にはオスマントルコが城を接収し、ヨハネ騎士団の者達はマルタ島へと去っていきます・・・

  イスラム世界を侵略し、仲間同士で殺し合い、キリスト教世界『最後の砦』であったロードス島へ援軍も送れないキリスト教諸国ってどうなんだろう? と思いました。愚かしいことこの上ない。その一方で、オスマントルコのスレイマン1世はとても紳士的です。ヨーロッパの人から「騎士の中の騎士」といわれたほど優れた人物だったみたいです。この物語の中で、1番かっこ良いのは彼、スレイマン1世だよなぁ、と僕は感じました。君主としても、人間としても。

  僕はローマ(というよりカエサル)びいきの塩野七生という作家があまり好きではないのですが、この物語はすぐに読めました。塩野七生が西洋のローマの素晴らしさ(というか自慢?)を語りだすと、ぼくはどうしても東洋の中国の素晴らしさ(というか自慢・・・)を語りたくなってしまうんだよなぁ・・・ 中国びいきの田中芳樹みたいに。


自森人読書 ロードス島攻防記
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