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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  堀川哲男
出版社: 清水書院

  『孫文と中国の革命運動』は、孫文という偉大な革命家の足跡をたどり、そこから中国の革命運動というものを見つめていこうというもの。孫文とは、どういう人か、というと・・・

  広東省の農家の家に生まれ、ハワイに渡って西洋の文化を学びます。その後帰国、マカオで医者として開業。ですが、国家の腐敗に憤り、ハワイに渡って愛国結社・興中会をつくりました。しかし興中会は仲良し組合と化します。なので孫文は中国に舞い戻り、武装蜂起するも失敗。今度は渡英。すると清国大使館に抑留され、危ういところを英人の協力者に救われます。その事件が、彼を一躍有名にしました。その後、彼は国外の中国人をまとめていきます。

  その後、辛亥革命が起こると帰国、臨時大総統に就任。しかし政府の基盤が脆弱だったため清国の皇帝退位を実現する代わり、清国の将軍・袁世凱に首相の位を譲ります。その後、袁世凱に弾圧され、今度は日本に渡ります。その後、軍閥の内紛を利用して広州に他方政権を築きました。そしてソ連と組んで革命を起こすことを画策するも「革命未だならず」と言い残して死去。

  読んでいて、孫文という人は凄いやと感じました。彼は、若い頃から清朝の独裁制に反対し、外側から清朝を倒して新政府を築こうと画策します。しかし、近代化はそう簡単ではなく、やることなすこと全て失敗します。それでもただ前進していくのです。人民のために革命を起こそうとして決してくじけないところは本当に感心します。

  今でこそ中国近代革命の先駆者として、孫文は中国の「国父」とすら言われます。だけど、辛亥革命までは単なる「口先だけの男」とみなされていました(あだなは孫大砲(孫のほら吹き))。要するにドン・キホーテみたいなヤツだと思われていたのです。当時、清帝国を倒し、さらに西欧諸外国の侵略をはねのけよう、というのは、それだけ非現実的な行為と思われていたということがよく分かります。しかし、それは孫文の死後になって最終的に、一応実現します。毛沢東ら中国共産党が中華人民共和国という国をつくっていくのです(内部にはたくさんの問題を抱えたけど)。凄いなぁ。


自森人読書 孫文と中国の革命運動
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