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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★

著者:  山岡荘八
出版社: 講談社

  『山田長政』は短編集。『山田長政』『頼朝勘定』『親鸞の末裔たち』『黒船懐胎』収録。

  『山田長政』は江戸時代前期にシャムの日本人町で活躍した山田長政という人物のことを取り上げた中篇小説。

  山田長政は、主君の家が取り潰しになったため、全てを捨てて旅に出ました。その後長崎から密航してシャムへと向かいます・・・(飯嶋和一『黄金旅風』にもでてきた末次舟が登場しておー、と思いました)そしてシャムの日本人町の一員となり、傭兵として活躍。段々と力を持っていき、最後にはシャムの国王に信頼されるまでになります。そして、シャムの王位争いに対して発言権を持ち、自分たちと仲の良い人物を国王にたてることに成功。

  ですが、外国人ということもあって敵対勢力から嫌悪されます。そして、六昆というところに左遷され、最後には暗殺されてしまいました。彼の死後、日本人町は焼き払われ、シャムなど日本国外の日本人たちは苦難の道を歩むことになります・・・・・

  ちょっとロマンチックな話も混じったりしているけど(密航のとき、助けてくれる女性の話とか)、中篇なのでどうしても広がっていかないなぁ・・・ 「壮大な歴史物語」と言うのはやはり長編小説じゃないとだめな気がします。まぁ長ければ良いというわけではないけど。

  山岡荘八ってけっこう昔の人だから、古臭い文章なのかなぁとか思いつつ読み始めたら、けっこう普通で読みやすかったです。気楽に読める歴史小説、という感じでした。そういえば、山岡荘八ってがちがちの保守だよなぁ。日本国を大切にしようとかそういうことやってなかったっけ。あまり好きになれない・・・


自森人読書 山田長政
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