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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  山田風太郎
出版社: 富士見書房

  長大なため上下巻に分かれています。

  柳生十兵衛が額を割られ、殺されているのが発見されます。一流の剣士として知られていた彼がいかにして殺されたのか、その顛末を綴る物語だという説明が入り・・・ 江戸時代を舞台にした柳生十兵衛と竹阿弥、そしてその子たち金春七郎、りんどうらの物語が始まっていきます。途中からは突如として室町編に突入。一休さんも登場。ここまでが上巻。

  下巻になると物語は佳境に突入。室町時代の冷徹な柳生十兵衛と江戸時代の陽気な柳生十兵衛がくるくる入れ替わるため、そのたびに物語は大混乱。しかも、2人とも修行と言いつつ片っ端から人を殺しまくり、物凄く都合の良いときにタイムスリップして入れ替わるから笑えます。そして、15歳の一休さんと15歳の義円(足利義満の子)がくるくる動き回り、そのたびに敵に捕まります・・・ その2人のちょっと間抜けな魔童子たちのおかげで物語はどんどん進んでいくわけです。

  もう完全にSF小説。能や剣の道を極めることで、タイムスリップが可能になってしまうところは人を食っていて面白いです。

  1991~2年に書かれた作品。山田風太郎は70歳の時に『柳生十兵衛死す』を書いたそうです。強烈なエログロナンセンス要素が抜け落ち、とんでもない忍法も陰を潜め、案外渋いのですが、やはり、とんでもない物語です。芸といっても過言ではない「とぼけ」が最高。もうどこもかしこも笑えます。

  ラストは、山田風太郎らしく哀しいです。


自森人読書 柳生十兵衛死す
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