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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  長沢和俊
出版社: 中央公論社

  海上貿易・交流というものに着目した本。昔から世界を股にかけ、活躍していた人達がいたということを知ることが出来ます。

  選択科目「世界史前近代史」の課題で、義浄という人物のことを調べることとなり、借りて読みました。義浄も登場していました(義浄というのは中国の僧侶。海路を使い、東南アジア経由でインドへ赴き、さまざまなことを学んだ後に帰還して則天武后に迎えられたという凄い人。彼の残した著作は、当時のインドや東南アジアの社会の仕組み・仏教の広がり具合を研究する上で役立っているそうです。)。

  全体的には少し散漫な印象を受けましたが、様々なことを調べ始める上での手がかりとしては役立つかもしれない、と感じました。

  「散漫」とは書きましたが、世界の海上交易・交流についてコンパクトにまとめられているのでとても便利だし、さらっと読む分には非常に楽しめます。「前3000年頃からインドとメソポタミヤの間には海上貿易があったと考えられている」という驚きの事実や、ローマ皇帝の使者が後漢時代に中国の首都・洛陽へ赴いていたこと(以前中国史調べていたときに少し齧ったことはあったけどゃっぱり凄いことだなぁと再確認)、フビライに会ったマルコ・ポーロのことまで、それなりに詳しく知ることが出来ます。

  陸地を中心にして世界を見ていると足を掬われる、ということを指摘する学者が結構多いようですが(たとえば、「今の史観は間違っている。日本の海洋国家としての側面が軽視されている」と力説する人はよく見かける)、『海のシルクロード史』を読むとそれらの主張にも説得力を感じます。

  昔、世界は物凄く閉塞的・封建的だったとよく言われますが、そのような中で海に漕ぎ出し、深遠なる学問や危険の上に成り立つ自由や巨億の利益を追求していた人々がいたのかと思うと面白いです。


自森人読書 海のシルクロード史
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