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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  誉田哲也
出版社: 文藝春秋

  主人公は、香織と早苗の2人。香織は厳しい性格。一般的な話題には興味を持たず、ひたすらに愛読書『五輪書』をめくる兵法オタク。幼い頃から剣道を習い始め、徹底的な稽古を積んだ結果、圧倒的な攻めを獲得。一方、早苗はのほほんとした性格。いろいろあって勝負にこだわることを忌避しているけど、昔日本舞踊をやっていたため体の使い方というものが他人と違って結構強い。とくに相手の攻めを受けるのが得意。まだ2人が中3だった頃。中学大会2位だった香織が、当時まだ無名だった早苗に敗北し、雪辱を誓ったところから物語は始まります・・・

  剣道を扱った青春小説。

  分厚いけれど文字は大きいし、改行は多いし、物語自体もシンプルなので読みやすいです。章ごとに語り手が入れ替わり、香織、早苗双方の視点から物語が語られていくことになります。2人の考え方の違いがわかって面白いです。

  剣道の特殊な部分(正しい姿勢で打ち込まないと得点にならない、とか)を知ることができてよかったです。「勝利こそが全て、でいいのか」という問題は、全てのスポーツにつきまとうものだけれど、剣道は作法というか、行儀を大切にすることで勝てれば何でも良い、という考え方はとらないのか。面白い。

  やたらと強い人ほど一回敗れただけでもポッキリ折れてしまうことが多いのはなんでも同じなのかなぁ、と感じました。

  そういえば、何ヶ所かに挟まっている絵つきの道具の解説がとても分かりやすくていいです。


自森人読書 武士道シックスティーン
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