忍者ブログ
自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
[1800] [1799] [1798] [1797] [1796] [1795] [1794] [1793] [1792] [1791] [1790]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

★★

著者:  中田永一
出版社: 祥伝社

  短編集。『百瀬、こっちを向いて。』『なみうちぎわ』『キャベツ畑に彼の声』『小梅が通る』収録。

  『百瀬、こっちを向いて。』
  高校1年生のモテない男の子が主人公。彼には宮崎瞬という兄貴のようなかっこ良い先輩がいました。宮崎瞬は美人の神林先輩とつき合っていたのですが裏では百瀬という女の子ともつき合っていました。宮崎瞬は、百瀬とつき合っていることを他人にばれないため主人公に「百瀬とつき合っているふりをして欲しい」と頼んできます・・・

  『なみうちぎわ』
  高校生になったばかりの私が主人公。私は、不登校の男の子の家庭教師になります。2人はだんだんと仲良くなってくるのですが。ある日、私は入り江に浮かぶ男の子を見つけて海へ飛び込み、おぼれてしまいます。そして・・・

  某作家(というか乙一)が別名義で出版した恋愛短編小説集だそうです。

  甘酸っぱいというか、淡いというか、恋愛と呼べるか呼べないか分からない瀬戸際にある微妙な感情をさらりと表現した作品群だなぁ、と感じました。さっぱりとしていて読みやすいのに、ぐっときます。バリエーションも豊かで、小説としてのつくりが巧いです。

  なんというか、褒めるしかない小説です。かえって、その巧みすぎる部分が鼻につく、ということもできるかなぁ。


自森人読書 百瀬、こっちを向いて。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新CM
[07/03 かおり]
最新TB
バーコード
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © いろいろメモ(旧・自由の森学園図書館の本棚) All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]