自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
★★★
著者: 桂望実
出版社: 幻冬舎
桂望実『平等ゲーム』、題材はなかなか面白いです。
鷹の島にある「平等社会」で生まれた男が主人公。彼は、純粋培養され、島を信じるガチガチな理想主義者でした。しかし最終的に、彼は平等社会の矛盾に気付いて成長していきます・・・ いろいろあった末、「平等社会なんて実現しないだろうし、実現したとしても幸せになれない。でもやっぱり、試行錯誤しながら自分でより良い世界をつくっていこうよ」という結論にたどりつきます。
設定は面白いからあとひとひねりすれば、傑作になったと思うんだけど、どことなくつまらないです。「完全平等を謳う島」に、無知な主人公というありきたりな設定。主人公みたいな人、この世にいないだろう。あそこまで純粋だとほとんど病気に近い。いくらなんでもありえない、という気がします。もう最後の破局まで読んでいる最中にわかっちゃう。
ワーキングプアや貧困問題が大きく取り沙汰されていますが、その中であえて「完全な平等」なんてありえない、という結論に持っていくところは勇気があるし、さすがだと思うんだけど。けどそんな普通な結論に持っていかれたところで面白くないです・・・
1番致命的なのは、桂望実の文章が全然楽しめないということです。魅力が無いというか。たらたらと短文がつながっていくのです。しかも改行多すぎ。ケータイ小説と同じレベルのような気がするんだけど(しかも最後になるほどだんだん状況が悪化している気がします、作者が飽きてしまったのだろうか、文章を書くことに)。
多分、このぶつ切りの文章では、「平等」や「平和」といった思想や、概念を語ることはうまくいかないのではないか。桂望実さんは、『県庁の星』みたいに気軽なゲームみたいな小説を書いていた方が良いと思うなぁ・・・ というのは失礼かなぁ。
自森人読書 平等ゲーム
著者: 桂望実
出版社: 幻冬舎
桂望実『平等ゲーム』、題材はなかなか面白いです。
鷹の島にある「平等社会」で生まれた男が主人公。彼は、純粋培養され、島を信じるガチガチな理想主義者でした。しかし最終的に、彼は平等社会の矛盾に気付いて成長していきます・・・ いろいろあった末、「平等社会なんて実現しないだろうし、実現したとしても幸せになれない。でもやっぱり、試行錯誤しながら自分でより良い世界をつくっていこうよ」という結論にたどりつきます。
設定は面白いからあとひとひねりすれば、傑作になったと思うんだけど、どことなくつまらないです。「完全平等を謳う島」に、無知な主人公というありきたりな設定。主人公みたいな人、この世にいないだろう。あそこまで純粋だとほとんど病気に近い。いくらなんでもありえない、という気がします。もう最後の破局まで読んでいる最中にわかっちゃう。
ワーキングプアや貧困問題が大きく取り沙汰されていますが、その中であえて「完全な平等」なんてありえない、という結論に持っていくところは勇気があるし、さすがだと思うんだけど。けどそんな普通な結論に持っていかれたところで面白くないです・・・
1番致命的なのは、桂望実の文章が全然楽しめないということです。魅力が無いというか。たらたらと短文がつながっていくのです。しかも改行多すぎ。ケータイ小説と同じレベルのような気がするんだけど(しかも最後になるほどだんだん状況が悪化している気がします、作者が飽きてしまったのだろうか、文章を書くことに)。
多分、このぶつ切りの文章では、「平等」や「平和」といった思想や、概念を語ることはうまくいかないのではないか。桂望実さんは、『県庁の星』みたいに気軽なゲームみたいな小説を書いていた方が良いと思うなぁ・・・ というのは失礼かなぁ。
自森人読書 平等ゲーム
PR
この記事にコメントする
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリー
ブログ内検索
最新記事
(01/04)
(02/17)
(02/16)
(09/29)
(08/06)
(08/05)
(08/05)
(08/05)
(08/05)
(08/04)
最新TB
最古記事
(08/08)
(08/08)
(08/09)
(08/09)
(08/10)
(08/11)
(08/12)
(08/12)
(08/13)
(08/13)
アクセス解析