自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
昨日、私は銃を拾いました。私はその美しさに魅せられていきます。私は友人とともに女をひっかけ、セックスし、日々を過ごしていますが、どうしても銃が気になります。そして、銃を手に取るのですが・・・
いかにも純文学っぽい古風な作品。
私を何十回繰り返したら気が済むのか。淡々としていてシンプルだけど精神を逆撫でするような文章には疲れました。悪文ではないか、と感じましたが、著者は狙っているのかも知れません。
作品の構成自体はありきたり。空虚な暗闇のようなものを抱え込んでいるどうしようもない男が、どうしようもない日々の中で銃へと向かっていくというだけの物語。読んでいるだけで疲れてきますが、面白くないことはないです。
新潮新人賞受賞作。中村文則のデビュー作。
読んだ本
中村文則『銃』
読んでいる最中
ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』
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