自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
中篇集のような長編。『ドニヤーザード姫物語』『ペルセウス物語』『ベレロフォン物語』収録。物語が進んでいく傍から、解説されていきます。
ポストモダン文学。
なんというか凄いです。『ドニヤーザード姫物語』が下敷きにしているのは、アラビアンナイト。物語ることとセックスの関連について綴られています。それなりに分かりやすいです。語らなければ死が待っている、という構造がうまいぐあいに活かされています。男女の平等はありえるかと考察されています。
『ペルセウス物語』が下敷きにしているのは、ギリシア神話に登場する英雄ペルセウスの物語。ペルセウスはゴルゴーンを退治し、アンドロメダーと結婚した英雄です。
一方、『ベレロフォン物語』が下敷きにしているのはギリシア神話に登場する英雄ベレロフォンの物語と『ペルセウス物語』。ベレロフォンはキマイラを退治し、ペガサスに乗って天を目指し、ゼウスに殺された半英雄です。
『ベレロフォン物語』が一番長いのですが、失敗作のようです。入り組んでいるので訳が分からないのです。支離滅裂になりかかっています。そして、失敗していることこそが作品の意味である、というふうになっています。ひねくれています。
説明するのは非常に難しいです。しかし、たどっていくのは楽しいです。それに書き手が誰なのか、発覚するところはまるでミステリのよう。書かれたものである、ということが意識されているところは変な感じです。しかし、それでこそポストモダン文学なのではないか。不気味なキマイラになりうるのではないか。
読んだ本
ジョン・バース『キマイラ』
読んでいる最中
グレッグ・イーガン『しあわせの理由』
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