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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

作者:  帚木蓬生
出版社: 新潮社

  主人公は佐伯教授。彼はパリの国際ウイルス会議に出席し、講演を行います。その直後、突然全く面識のない元学者の老人から声を掛けられました。彼はベルナールと名乗りました。ベルナールは、事故死したと伝え聞いていた元同僚・黒田が実は事故死ではなかったと告げます。佐伯は半信半疑ながらも、ベルナールに教えたられたピレネー近くの田舎へと赴き、黒田の墓と対面し、墓を守る女性ジゼルと出会うのですが・・・

  帚木蓬生のデビュー作。

  ミステリーか、もしくはサスペンスに分類されるような作品。孤独な男だった黒田はどのように生きたのか。それを旧友・佐伯がしっかりと追い、ゆっくりと解き明かしていきます。

  静かな物語です。派手さはないけれど、重みがあります。物語は一本道のようにまっすぐ続いています。だから、けっこう単調です。だんだんと飽きてきます。でも、細部にわたる丹念な風景描写が素晴らしいです。臨場感があります。

  作者・帚木蓬生が医者だからか、細胞などについての説明が細かいです。半分くらいは理解できなかったです。難しい・・・

  良心を完全に失った悪人は登場しません。帚木蓬生の、人への信頼のようなものが表れた作品。読んでいて心地よいです。


自森人読書 白い夏の墓標
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