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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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著者:  火坂雅志
出版社: 光栄

  神風が吹かず、蒙古(モンゴル)によって鎌倉政権が滅ぼされてしまった架空の世界が物語の舞台です。蒙古の支配は長年にわたり、その間に抵抗は全て押し潰されたかに見えました。しかし、その蒙古に対して叛旗を翻す男が現れます。その名は、楠木正成。彼は後醍醐天皇を奉じて、力戦し、日本の独立を目指します。

  歴史シュミレーションとしては乱雑すぎ。展開は都合が良すぎ。全てが非常に甘いです。これだからif歴史小説は評価されないのだ、と感じました。

  と、批判していまいましたが、僕はif歴史小説がけっこう好きです。if歴史小説に付きまとうどうしようもない安っぽくて荒っぽい感じ、そのいかにもキナ臭い感じが面白いのです。あと、if歴史小説には作者の思想や好き嫌いがはっきりと表れます。そこも面白い(といいつつ、結局★1つですが)。

  というわけで、『楠木正成 異形の逆襲』もそれなりに楽しませてもらいました。

  暇つぶしにちょうど良い小説。

  そういえば、『天地人』が大河ドラマになったけど、火坂雅志の歴史小説のレベルは全般的にかなり低い、と僕は思っています(『天地人』も、愛だのなんだのと綺麗ごとばかりが飛び出す酷い小説なので、途中で放り投げてしまった)。彼の作品をあえて読もうとは思わないです(ひどい言い草ですが・・・)。むしろ、伝奇ものが本領なのではないか。


自森人読書 楠木正成 異形の逆襲
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