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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  林譲治
出版社: 早川書房

  『ウロボロスの波動』は、林譲治の連作短編集。22世紀頃の宇宙を舞台にした近未来ハードSF。全ての作品は同じ世界を舞台にしていますが、背景の時代は異なります。

  『ウロボロスの波動』 2123年
  降着円盤開発計画を推し進めるAADDは、ブラックホール・カーリーを中心にして半径2025kmの環状構造物ウロボロスを開発しました。計画は順調に進んでいました。しかし、ある博士がプログラムをいじったことから事故が発生し、博士が死亡。キャサリンはその事件を解決しようとするのですが、ウロボロスが勝手に動き出し・・・

  『小惑星ラプシヌプルクルの謎』 2123年
  小惑星ラプシヌプルクルの表面にマイクロ波受信アンテナを設置したAADD。しかし、突如として惑星が回転を開始し、アンテナが故障。危機管理部門ガーディアンがその事故を調査することに。

  『ヒドラ氷穴』 2145
  年地球人のテロリスト・ラミアは、AADD総裁・落合哲也の暗殺を計画します。ガーディアンはそれを阻止しようとするのですが・・・

  『エウロパの龍』 2149年
  木星の衛星エウロパの海へ赴き、生物がいるかどうか探索していた潜水艇ソードフィッシュが、「龍に呑み込まれる」という言葉を残して連絡を絶ちます。そのため、さらに潜水艇<コバンザメ>が送られます。

  『エインガナの声』2163年
  AADDのシャンタク二世号は矮小銀河エインガナの調査を行っていました。ですが、突如として通信機能が乱れ、内部ではAADDの人間と地球の人間が対立し・・・・

  『キャリバンの翼』2146~2171年
  天才少女アグネス博士は、ブラックホール・カーリーにナノマシン投入実験を行います。そしてブラックホールが生物ではないか、という推測を行うのですが。『ヒドラ氷穴』に登場したテロリスト紫怨(ラミア)などが再登場。全編をまとめる作品。

  「知的生命体」とは何なのか。何をもって、知的とするのか。考えさせられました。しかし、やたらと長い説明を読んでいると面倒になってきます。最後になるにつれて飽きてきました。『小惑星ラプシヌプルクルの謎』などはとても面白かったですが。


自森人読書 ウロボロスの波動
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