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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  田中ロミオ
出版社: 小学館

  人類が衰退して数世紀がたちました。人類最後の学校を卒業し、調停官となった旧人類の少女は、新人類の「妖精さん」と交流するために地面にこんぺいとうを埋めます。1回目は失敗したものの、次の時にはとぼけた「妖精さん」たちがわらわらと現れ・・・

  SF小説。ガガガ文庫。

  著者の田中ロミオは、美少女ゲームのシナリオライターだそうです。名前からしてちょっとふざけていますが、中身も非常にゆるいです。けど、真面目に生物の進化のことを扱ってもいるので、ちょっとアンバランスな感じです。そこが良いのかも知れない。

  でも僕はいまいちだなぁ、と感じてしまいました。読んでいるとむず痒くなってきます。

  全体的に脱力しきっているゆるいところは悪くなくてむしろ面白いんだけど、何もかもが気持ち悪いほど類型的/ありきたりなのです。主人公(恥ずかしがり屋ののっぽさん)や彼女の語り口(ですます調)や、舌足らずで要領を得ない「妖精さん」たち、少しメルヘンチックな世界まで全てがいかにもありきたり。もうこのまま、すぐアニメになりそうです。

  あえて、小説として読む価値があるのかなぁ、と感じてしまいました。ある意味では生真面目なSFそのものなのだけど、基本的な設定はまるで流行のアニメのよう。もう少し、真新しい何かがあったならば凄いと思えただろうけどそれもないし。

  もしかして、この軽さは新しいものなのだろうか。気の抜ける小説。


自森人読書 人類は衰退しました
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