忍者ブログ
自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
[229] [230] [231] [232] [233] [234] [235] [236] [237] [238] [239]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

最近読んだ本
酒見賢一『墨攻』
恩田陸『ライオンハート』


『墨攻』は読まねば、と思っていたのに、手に入らずいまだ読んでいなかったもの。酒見賢一の『後宮小説』も読まねば、と思っているのになかなか目の前に現われません。予約するのは面倒だし・・・ 予約するほどのものなのかもいまいち分からなかったのです。『墨攻』は、やっぱり面白かったです。墨子自身は、最初の序章みたいな部分にしか登場しないのですが、かっこいいです。

僕は、中国の春秋戦国時代の思想家の中でも、とくに老子と墨子が気になっています。孔子がひろめた儒教(そういえば、今ちょうど『論語』を日本語の授業で読んでいます)は、かなり有名です。孔子や儒教についての本はたくさん本がでています。だけど、老子についての研究というのはあんまりないし、それ以上に墨子についての研究というのはない気がします。小説も少ないし。

墨子という人はとても面白い人です。戦乱の時代に、兼愛と非攻を訴えたというだけでも凄いことです。無差別の愛と、非戦論といったら、中国清の時代の研究者たちが書いているように、どこかイエス・キリストともつながってきます。しかも墨子のすごいところは、権力者に服従したりせずに闘ったところです。しかも潰されずに、当時儒教の勢力と並ぶほどの勢力を誇った、といわれます。ものすごく興味があるんだけなぁ・・・

すれ違いのラヴストーリー、『ライオンハート』 。なんていうか、とても文章が綺麗で、風景がきらきらしています。でも、どこか恩田陸の文章は「読まされている」感があります。なんていうんだろう。うまく説明できないんだけど。普通の本は、すっと物語の中に入っていくか、もしくは自分の方にひきつけるか、どちらなんだけど。恩田陸の本は、読みたくなくても、ぐいっと引っ張られるんだよなぁ・・・ 凄い筆力だよなぁ。僕は、とくに、『夜のピクニック』が素晴らしいと思っています。よく飽きさせずに最後まで持っていくよなぁ・・・


今読んでいる本
丸谷才一『日本語のために』(再読)
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
平野弘道『史上最大の恐龍ウルトラサウルス』



ほん・・・

ツンドク状態・読みかけ・・
泉鏡花『高野聖』
坪内稔典『季語集』
榊原悟『日本絵画のあそび』
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
司馬遼太郎『燃えよ剣』(ずっと置きっぱなし)
大塚英志『キャラクター小説の作り方』
林田愼之助『漢詩を楽しむ』
神野志隆光『複数の「古代」』
松井るり子『七歳までは夢の中―親だからできる幼児期のシュタイナー』
恩田陸『MAZE』
恩田陸『図書室の海』
M.ジョン・ハリスン『ライト』
乙一『きみにしか聞こえない』
森博嗣『悩める刑事』
綿矢りさ『蹴りたい背中』
水森サトリ『でかい月だな』
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
最新CM
[07/03 かおり]
最新TB
バーコード
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © いろいろメモ(旧・自由の森学園図書館の本棚) All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]