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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  田中森一
出版社: 幻冬舎

  同じマンションに住んでいる友達の家に行ったら、多分お父さんが読んだと思われる法律の本がいろいろ置いてあって、その中にこの田中森一著の『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』が置いてあったので手に取りました。表紙に『反転』という文字があったんだけど、その『反』が白い字で、『転』が黒い字で書いてあったなぁ、そういえば。それですこし興味がわきました。

  読んでいて、とても面白いなぁ、と思いました。政治家(表社会)と、ヤクザ(裏社会)は密接につながっている、というはなしはよく聞くけど、具体的に名前までだしていて説得力のあるものはなかなかないのですが、この本は違いました。それで、読み物としても面白いなぁ、と感じました。

  田中森一という人が自分で自分の過去を語っているんだけど、面白い。青年時代、極貧にあえぎながら、そこから這い上がるようにして検事になります。そして「鬼検事」として活躍するも、嫌気がさして「ヤメ検」の弁護士となる。ちょうどバブルの頃で、彼は、政治家からヤクザまで幅広い人と付き合い、がっぽり儲けました。それで古巣の検察に目をつけられ、逮捕されて実刑判決を受けてしまう。という実話なのですが・・・

  結局大きな力(権力とカネ)が全てを支配していて、そこに正義なんてあるの? という開き直りみたいな言葉に説得力があります。

  でも、なんていうんだろう。だからなんなんだ、というか。あなただって同じ穴のムジナだろう、と言いたくなります。結局のところ、その事実を知った上で、それに乗っかって自分も大儲けした訳です。もしかしたらバブルの頃、田中森一が行った行為のために、破産して自殺した人がいたのかも知れない。上にはもっと醜い部分がある、ということを指摘する前にまず自分はどうなんですか、と聞きたくなってしまいます・・・ この本を書いてくれたことは嬉しいけど。こういう暴露本みたいのをだして、それでまた大儲けしているわけで。共感はできないなぁ。


自森人読書 反転 闇社会の守護神と呼ばれて
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