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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『さよなら妖精』を読んだ後、『退出ゲーム』を読みました。
『結晶泥棒』『クロスキューブ』『退出ゲーム』『エレファンツ・ブレス』収録。
退出ゲーム

面白い!
『退出ゲーム』も、『さよなら妖精』と同じような「青春・ミステリ」です。しかし雰囲気はまったく違います。

『さよなら妖精』は、機知に富んだ会話、ちょっとしたとんちみたいな推理が、印象に残ります。主人公は、ユーゴスラヴィアからやってきた少女と出会ったことから、日常からの脱出を目指します。だけどその気持ちは「なんとなく」に過ぎなかったんだ、と最後には悟り、成長することになります。
終わった後は爽やかだけど、悲しい気分になります。

対して、『退出ゲーム』は、直球で明るくて軽くてぽんぽんと小気味良く進んでいきます。主人公のチカや、ハルタたちは面白い人たちだし。周りに集まるのは変人ばっかり・・・
どこか『超人人間あ~る』を思い浮かべます。読むのが楽しいです。しかし、楽しいだけでは終わらない。最後の短編ではかつての戦争のことに触れます。それでも凄く重い感じにはならない。
最後まですっと進んでいきます。

僕は、『さよなら妖精』の方が好きかも知れない。
でも『退出ゲーム』も凄く小気味良い感じで、面白いです。


今日読んだ本
初野晴『退出ゲーム』

今読んでいる本
夏目漱石『私の個人主義』
夏目漱石『草枕』
竹山道雄『ビルマの竪琴』
森博嗣『数奇にして模型―NUMERICAL MODELS』
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