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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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太田光が、ことあるごとに事務所の名前(タイタン)は、『タイタンの妖女』からとったんだ、と言っていたので、その『タイタンの妖女』ってどんな物語なのかなぁと思い、手に取りました。

SFというか、荒唐無稽でぶっ飛んだ小説だなぁ。
物語の進み具合も、登場人物たちも、どこかおかしいです。世界一といっても良いようなお金持ちで、女たらし(なんて言葉今じゃ使わないかもなぁ・・)の主人公・コンスタントのたどる数奇な人生がまずもって変な感じです。火星に誘拐され、水星へいき、1度地球に戻り、最後には木星の周りをまわる惑星・タイタンへ送られることになるんだけど・・・ 悲惨なんだけど、面白いです。そして、言葉遊びも満載(僕は英語で原作が読めないので面白さ半減ですが・・・)。

しかし、それでいて、「人間に自由意志なんてものはあるのか?」というような、深いテーマを抱えています。凄く面白いです。最後、誰もが幸せに(たぶん)人生を終えていくところまで、引きずられるようにして読みました。

でもやっぱりいつも感じるように海外の小説ってどこか日本の小説と違うんだよなぁ・・・ なんというか、言葉にできないんだけど何かがひっかかって、読み進めにくいです。


今日読んだ本
カート・ヴォネガット『タイタンの妖女』

今読んでいる本
アガサ・クリスティ『カーテン』
遠藤周作『イエスの生涯』
高村薫『地を這う虫』
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