自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
読みやすい。すとんすとんとはなしが進んで気持ちいいです。
ただし、戦国時代のだいたいの流れを知っている人でないと、ちょっと混乱するかも知れません。長いし、ちょっとマイナーなはなしに行く部分もあるので。
世間一般に流通した常識というか、イメージでしっかりと書かれているので、安心して読めます。歴史上のある人物が嫌いだから、口をきわめてその人の悪口を書く、という作家が時々います。それはそれで面白いのだけど、その作家の考え方に知らぬ間に染められるのはちょっと困るなぁと思います。間違ったことを信じてしまうことになるし。
主人公は、豊臣秀吉に仕えた2人の軍師。
飄々としていて何事にもとらわれないほどの大きな器。それでいて天下の政治を考えている天才軍師・竹中半兵衛。
頭がきれすぎるので主君・豊臣秀吉にすら警戒されたといわれ、しかも敵に降伏を勧めるために行った先で、何ヶ月も監禁されてびっこになってしまった黒田官兵衛。
黒田官兵衛は、ちょっとかっこ良すぎる気がします。
買いかぶりすぎじゃないかなぁ。いくらなんでも。もっと優しくない人のようなイメージがあります。「民のことに目を向けていた云々」っていうのはちょっときれい過ぎるというか。ありきたりすぎるというか。
もう少し、未練たらしく天下を自分のものにしたい、という野心を追求する男だったのではないかなぁ、と僕は考えています。関連する本としては。松本清張『軍師の境遇』があります。『軍師の境遇』も黒田官兵衛が主人公の本。
今日読んだ本
嶋津義忠『竹中半兵衛と黒田官兵衛―秀吉に天下を取らせた二人の軍師』
今読んでいる本
遠藤周作『イエスの生涯』
スウェン・ヘディン『さまよえる湖』
森博嗣『フラッタ・リンツ・ライフ』
マイクル・ビショップ『胎動』
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