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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  後藤健生
出版社: 中央公論新社

  『ワールドカップ』は、ワールドカップというサッカーの大会の歴史をたどっていくもの。けっこう面白いです。かつては、国家の権威を高めるために利用されたこともあったということ(イタリアのファシズム・ムッソリーニに利用された)を始めて知りました。そういう歴史があったんだ・・ まぁスポーツの大会なんてどれも似たようなものだよなぁ。オリンピックもドイツのナチ・ヒットラーに利用されたし。

  サッカー大国・ブラジルの軌跡を初めて知りました。ブラジルって強いんだなぁ。だから、よく「サッカーといえば、ブラジル」といわれるのか。

  2002年日韓共同開催の直前までのことが書かれています。共同開催をめぐっても、いろいろな政治的駆け引きがあったことが簡潔に書かれています。サッカーの大会でどこが勝って、どんな記録が生まれたということだけでなくて、その背景までしっかりと書かれていて、僕としてはそちらの方がむしろ面白かったです。サッカーという競技が拡大したのはなぜか、とか考えてみるのは面白いです。

  野球は、いまだにアメリカの大リーグが圧倒的な優勢を誇っています。どこの国の人も受け入れるという大リーグの姿勢が、そういう状況を生んでいるといえます。ただし、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の誕生によってこれから何か変わっていくのかもなぁ。

  サッカーは、以前から国際大会があって、各国にいろんなリーグがあることで、もう少し割拠が進んでいるようです。まだまだアジア・アフリカ勢が弱いみたいだけど。

  う~ん、そんな歴史があるのか。面白いです。


自森人読書 ワールドカップ
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