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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『共産党宣言』
「今日までのあらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史である」という有名な一文から始まります。

「資本主義は封建的な社会を破壊した代わりに、欲望を解放し、それによって求められるだけの商品を無限に生み出し、グローバルな市場を出現させていく。そして資本主義はブルジョア階級という新たなる支配者を生み出し、一方では最低限の生活しか営めないプロレタリア階級を生み出した。今やプロレタリア階級の人間の労働力は商品化され、彼らは社会のパーツと化している。今こそプロレタリア階級は団結して、ブルジョア階級を駆逐し、次なる世界を実現せねばならない」というような内容。

プロレタリア運動のルーツともいえる1冊。とても薄くて読みやすかったです。だからこそ、難しいことを考えている一部の思想家だけでなく、多くの人に読まれたのかも知れない。

「すでに古ぼけた思想書に過ぎない」というようなふうに言われることも多いみたいだけど、むしろグローバルな市場が形成されつつある今の世界にこそ『共産党宣言』の仮定はあてはまるのではないか、というふうに感じました。

難しくていまいち理解できない部分もあったのですが、案外、共感できる部分も多くて面白かったです。


今日読んだ本
カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス『共産党宣言』

今読んでいる本
古井由吉『円陣を組む女たち』
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