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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  加藤実秋
出版社: 東京創元社

  連作短編集。『インディゴの夜』『原色の娘』『センター街NPボーイズ』『夜を駆る者』収録。『インディゴの夜』は第10回創元推理短編賞受賞作。

  女性ライター・高原晶は、大手出版社の編集者・塩谷とともにちょっと変わったホストクラブ(「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」という着想から始まったもの)『club indigo』をつくり、そこのオーナーとなります。すると、『club indigo』は大繁盛。

  ですが、その矢先にクラブの客が謎の事件に巻き込まれてしまいます。『club indigo』の面々は、それを解決するべく動き出しますが、なんと以前クラブを辞めていったホストが事件に関連しているらしくて・・・

  軽くてとても読みやすいです。

  「30女」の晶さんの心の中での辛辣なツッコミにはいちいち頷きたくなります。「プリクラが思い出作り」という若者の言葉に対して、「いつの間にか思い出は意図的に、しかも機械で作られるものに変わったらしい。」と晶は心の中で毒づくのです。

  そういう世代間の考え方の隔たり、というよりは晶の常識と、「チャラチャラ」した若者の常識との間の、ちょっとした隔たりが随所に見受けられるところは面白い。

  だけど、その他に読みどころはないといっても良い。といったら言い過ぎだけど、ミステリとしてはそこまで面白みがないです。謎解きと物語がうまくからまっていないんだよなぁ。しかも意外性はないし。ほとんど、キャラで物語がもっているような感じです。まぁそこが巧みで、面白いんだけど。


自森人読書 インディゴの夜
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