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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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著者:  ロバート・A・ハインライン
出版社: 早川書房(福島正実)

  物語の舞台は1970年のロサンゼルス。主人公ダンは家事用ロボット「文化女中器」を発明し、それを大ブレークさせます。その上、美しい恋人ベルまで得て、楽しい人生を送っていました。しかし、あることをきっかけにして共同経営者マイルズと恋人ベルに裏切られ、会社から追放されます。希望を失ったダンは愛猫ピートとともに30年間の冷凍睡眠につくことを決意しますが・・・

  タイムトラベルを扱ったSF小説。

  2000年の世界の様子も描写されます。今となっては「2000年の世界」が過去のことになってしまい、様々な矛盾が生まれてしまいました。けど、現実の世界と、ロバート・A・ハインラインらSF作家が思い描いていた世界を比較してみるのはけっこう面白いです。

  ただし、微妙な点も多い気がします。登場人物が類型的なのです。そして、主人公ダンに敵対する人間はみんな「悪い奴ら」だと発覚していきます。なんと都合の良いストーリー・・・

  ダンと相思相愛になるのは、天使みたいに優しい幼女。ダンを裏切るのは追い詰められると半狂乱になる悪女。根底には「そもそも女性と言うものは悪辣で、ヒステリックな傾向がある」という偏見がある気がします。だから成熟していない(女になりきっていない)子どもに手を出す、のではないか。どう考えても差別的、というか変態的じゃないかなぁ。

  しかも、最後には中年男が10歳くらい年下の女の子と結ばれ、ハッピーエンド。もう男側にとって都合の良すぎるストーリー。『夏への扉』が「古典的名作」としていつもSFベストランキング上位に推されているのはどういうことなのか。そういうランキングに参加している人たちは男ばかりなのか。もっと良い作品が他にあるだろうに・・・

  まぁ少女と猫とタイムスリップを巧みに組み合わせたところがみごとなのかも知れません。あざといけど。


自森人読書 夏への扉
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