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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  横溝正史
出版社: 角川書店

  戦国時代、尼子氏の家臣だった8人の落ち武者たちが財宝を持って村に落ち延びてきました。最初のうちはそれを歓迎した村人たちも、莫大な財宝に目がくらんでしまいます。そして、その落ち武者たちを皆殺しにしてしてしまいました。そのとき、落ち武者の大将は、「この村を呪ってやる」と言い残して絶命します。その後、村では異変が相次ぎました。村人はそれを祟りと思い、8人の落ち武者達の遺体を手厚く葬りました。それが「八つ墓明神」です。それにちなんで、村は八つ墓村と呼ばれるようになります。

  大正時代、村の旧家の当主、田治見要蔵が発狂して、村人を次々と殺すという事件が起こります。そのとき32人もの村人が殺されましたが、田治見要蔵は、戦国時代落ち武者を殺した村人たちの首謀者だった男の子孫でした。村人は祟りだ、といって恐れました。

  昭和2×年。またもや謎の連続殺人事件が巻き起こり、村人たちは恐怖のどん底におとされます。いったい何が起こっているというのか・・・?

  名探偵、金田一耕助の物語です。この「八つ墓村」では、寺田辰弥なる人物が語り役をつとめています。けっこう入り組んでいて複雑なストーリーです。しかも登場人物が多い。なのでまず把握するのが大変かも知れません。でも、おどろおどろしいだけではなくて推理小説としてもしっかり成り立っているので、とても面白いです。

  そういえば尼子は「あまご」と読むのが正しいそうです。僕は中学3年生になるまで、そのことを知りませんでした。名前って難しいなぁ。


自森人読書 八つ墓村
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