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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  横溝正史
出版社: 角川書店

  昭和12年11月25日。岡山県の、旧本陣の末裔である、一柳家の屋敷で結婚式が行われました。式は無事終了し、一柳賢蔵と久保克子の夫婦は離れへと向かいました。

  その夜、屋敷に悲鳴と激しい琴の音が響きました。久保克子の義父、銀造らが離れに駆けつけると、新郎新婦が血塗れになって事切れていました。枕元には、家宝の名琴「おしどり」が転がり、庭には血に染まった日本刀が突き刺さっています。そして、雪の降りしきる周囲には足跡は一つも残っていませんでした。完璧な密室の中での殺人事件が起こりました・・・

  日本初の本格的推理小説と絶賛された物語です。素晴らしいの一言に尽きます。何度も映像化されています。

  金田一耕助、大好きです。あのかっこ悪いようなよく分からないところがかっこいいです。でも、金田一耕助が事実に気づいたときにはいつももうすでに手遅れなんだよなぁ。血みどろの惨劇が終わったあとに謎解きされても・・・ という感じが少しします。

  そういえば、「本陣」というのは、むかし、大名や旗本、幕府役人が宿泊する宿に指定された家のことです。特権を持っていたそうです。


自森人読書 本陣殺人事件
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