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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  宮部みゆき
出版社: 新潮社

  短編集。『我らが隣人の犯罪』『この子誰の子』『サボテンの花』『祝・殺人』『気分は自殺志願』収録。

  『我らが隣人の犯罪』
  隣の家の犬がやたらとうるさい。なので誘拐し、別の飼い主のもとへ連れ去ってしまおうと少年が、おじさんと一緒に画策するお話。

  と書くと、少年達が悪いことしているみたいですが。なぜその犬はそんなにやかましいのかというと、飼い主の女性から猫かわいがりされているから、らしいのです。散歩にも連れて行ってもらえていないのです。それでは、犬が重いストレスを抱えているのは当然です。だから、誘拐したほうがその犬の解放にもなるというわけ。しかし、意外なところから意外なものが見つかったことで計画は変更され・・・

  宮部みゆきのデビュー作。『我らが隣人の犯罪』は、オール讀物推理小説新人賞を受賞した作品です。多分、ユーモアミステリ。のほほんとした温かい空気があります。昔は、宮部みゆきも日常に寄り添った軽いミステリを書いていたんだ、と驚きました。これ以後は、重厚な社会派ミステリや、歴史小説の領域へと突き進んでいくのに。ちょっと意外でした。

  宮部みゆきという人の文章はとても安定感があって読みやすいです。それでいて決して下品にはなりません。さすがです。だからこそ多くの人に読まれるんだろうなぁ。長編でこそその安定感というものは際立つのですが、短編もなかなか良いです。

  短編ミステリでは、文章のキレや、奇想天外なラストが大事にされることが多いのですが、宮部みゆきの短編はそういう短編として大切にすべき部分も持ちつつ、一方では温かいものも兼ね備えています。素晴らしいというしかないです。


自森人読書 我らが隣人の犯罪
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