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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★

作者:  有栖川有栖
出版社: 東京創元社

  矢吹山のキャンプ場に遊びにやってきた英都大学推理小説研究会の4人組。彼らは、そこで他校の学生たちと出会い、意気投合して一緒に過ごします。そうして、学生達14人は楽しい数日間を過ごすのですが、帰りの日になって突如火山が噴火し、彼らはキャンプ場に閉じ込められます。そしてその中で連続殺人事件が発生します。いったい誰が犯人なのか・・・

  ミステリ小説。

  語り手(ワトソン役)は有栖川有栖という学生。語り手と、作者が同姓同名なわけです。それは、エラリー・クイーンの真似、というかオマージュ。作風も、似ています。とにかく「理屈」が大切。なんでも理屈だというところがそのままです。

  純粋な犯人当てもの、みたいです。文章はほとんど全て陳腐、キャラクター達も薄っぺらい、どこまでもありきたりなので、小説としてはそこまで評価できないような気がしました。しかも緊迫感が全くない。殺人が起きているのに、それほど大騒ぎしないキャラクター達が不可解。

  いかにも「浅さ」を感じさせられます。まぁその分、読みやすいけど。

  しかも、14人学生が出てくるのに、書き分けができていないような感じがしました。誰が誰なのか、分からなくなるし、いったい誰が殺されたのかも思い出せない・・・ もっと登場人物を減らしても良かったのではないか。

  まぁいろいろ文句書いたけど、そこそこ楽しめます。謎解きは納得。本格推理小説への愛が溢れた小説。これがデビュー作だというのは、立派なことなのかも知れない。


自森人読書 月光ゲーム Yの悲劇’88
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