自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
★★★
著者: いとうせいこう
出版社: 新潮社
家庭用ゲーム機「ディス・コン」が普及し、子どもたちはそれにはまりました。その中でもとくに流行ったのが『ライフキング』というゲーム。子ども達の中には、クリアの仕方や裏技などを教え合う巨大なネットワークすらつくられつつありました。そんなゲーマーの一人に、大沢まことという小学4年生の男の子がいました。彼の学校の校長が『ライフキング』を否定する発言を行った直後に急死。それがノーライフキングの呪いだという噂が広まり・・・
流行するゲームとそれによって生まれた子どもたちのネットワークを敵視する大人たちが子どもたちを追い詰めていく物語。物語内に登場するゲームの雰囲気がちょっと古い気がするのだけど、今の世の中にも充分通用する物語だと思います(いまだに「ゲーム脳」などという言葉を科学的裏づけもなく多用し、ゲーム駆逐を目指している学者や大人が世の中に満ち溢れているのだから)。
いとうせいこうは辛辣です。子ども達の自閉した部分をもきちりと描写します。ハッピーエンドはやってきません。
ただし、少年たちは閉じてしまったのかどうか、という部分はもしかしたら議論の余地があるのかも知れません。僕は、大人との対決から逃げることは自閉にあたると思っています。しかし、そういった考え方自体が間違いなのかも知れない。
映画化されているそうです。
自森人読書 ノーライフキング
著者: いとうせいこう
出版社: 新潮社
家庭用ゲーム機「ディス・コン」が普及し、子どもたちはそれにはまりました。その中でもとくに流行ったのが『ライフキング』というゲーム。子ども達の中には、クリアの仕方や裏技などを教え合う巨大なネットワークすらつくられつつありました。そんなゲーマーの一人に、大沢まことという小学4年生の男の子がいました。彼の学校の校長が『ライフキング』を否定する発言を行った直後に急死。それがノーライフキングの呪いだという噂が広まり・・・
流行するゲームとそれによって生まれた子どもたちのネットワークを敵視する大人たちが子どもたちを追い詰めていく物語。物語内に登場するゲームの雰囲気がちょっと古い気がするのだけど、今の世の中にも充分通用する物語だと思います(いまだに「ゲーム脳」などという言葉を科学的裏づけもなく多用し、ゲーム駆逐を目指している学者や大人が世の中に満ち溢れているのだから)。
いとうせいこうは辛辣です。子ども達の自閉した部分をもきちりと描写します。ハッピーエンドはやってきません。
ただし、少年たちは閉じてしまったのかどうか、という部分はもしかしたら議論の余地があるのかも知れません。僕は、大人との対決から逃げることは自閉にあたると思っています。しかし、そういった考え方自体が間違いなのかも知れない。
映画化されているそうです。
自森人読書 ノーライフキング
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