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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  絲山秋子
出版社: 講談社

  絲山秋子の短編集。『袋小路の男』『小田切孝の言い訳』『アーリオ オーリオ』収録。本屋大賞候補作だったので読んでみました。

  『袋小路の男』『小田切孝の言い訳』は連作短編。ダメな男、小田切孝からいつまでも離れない日向子が主人公です。「究極の純愛小説」というふうに紹介されていたので、『ナタラージュ』みたいな小説なのかな、と思いきや、そのようなことはありませんでした。なんとも言い難いです。何にでも、究極とつければ良いというものでもないと思うんだけど・・・ 『袋小路の男』は川端康成文学賞受賞作。

  『アーリオ オーリオ』は、宇宙というものをテーマに据えた小説。姪と、天文学好きの叔父との文通から、何やら切なさが染み出てきます。

  一番良いと感じたのは『袋小路の男』。

  でも、『小田切孝の言い訳』は、別の意味で面白かったです。小田切孝という男のどうしようもない、救い難いほどの自己中心主義が的確に表現されているところが良いです。呆れてしまうけど、そこがとても印象的なのです。ただし、普通に面白いというだけでそこまで凄い傑作だとは感じませんでした。とくに、好きにもなれないし。

  読んでいて、絲山秋子は日常の中の些細な風景を切り取るのが巧い人だなぁと感じました。しかも、物語を転がしていくのも上手。思わせぶりなドラマティックな展開ではないのに、しっかりとメリハリがきいていて読まされます。ただし非常に普通。可もなく不可もなくと言う感じ。

  2005年第2回本屋大賞ノミネート作(4位)。


自森人読書 袋小路の男
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