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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  芥川龍之介
出版社: 忘れた

  ある日の夕暮れの頃。1人の下人が、羅生門の下で雨宿りしていました。もう何もあてはない、明日どうなっているのか分からない。ならば盗賊になってしまおうか、と悩みます。けれども決心はできません。羅生門の中に入っていくと、お婆さんがいました。死人の髪の毛を抜いて、それを金にしている老婆でした。彼女は、悪びれず生きるためにはしかたないのだ、と言います。下人は、その言葉に突き動かされ、老婆の着物を剥ぐとかけ去っていきました・・・

  飢え死にするか、それともものを盗るか? どちらかを選ばないといけない。死ぬか、罪びとになるか、という選択肢です。これは、生きるということ自体がそういう二択だ、と言っているのかなぁ。そんな訳じゃないかのか、いまいち分かりません。でも、そういう酷い時代だったから、そうなったのだ、とかそんなつまらない答えじゃ足らない気がしました。

   芥川龍之介は何が言いたいのだろう。あんまりいっぱい読んだことがないのでいまいち分かりません。でもこの人って仏教をモチーフにしたりしているから、生きることの「業」とか、そういうことまで考えているのかなぁ、もしかして。

  『羅生門』を歴史に分類するのもなんだか違和感があるのですが。でも他に、どこに分類すればいいのか、分からないです。いったいなんなんだろうか? いろいろ考える・知るなのかなぁ。それもまたそれで違う気がする。難しいです。


自森人読書 羅生門
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同感です!
だいちさんとお呼びすればいいのでしょうか?
それとも、自森人さんでしょうか?
とにかく、TB いただきましてありがとうございました。
僕のほうも、TB させていただきました。
  
僕は本を論評するほど読書家ではないのですが、
この『羅生門』の主題みたいなものが、どうも理解できないんですよね。
この名作について数々の論評がありますが、
だいちさんの感想が今までの一番シックリきました。
M's Factory URL 2008/12/15(Mon) 編集
ありがとうございます!
コメントをいただき、ありがとうございます!
「一番シックリ」したとまで書いていただき嬉しいです。

僕も本を論評できるほど、色々読んではいないです。
芥川龍之介という人が何を思ってこの物語を書いたのか。
凄く難しい問いだけど、何か「もやもや」を考えてもらいたくて、
芥川龍之介は物語を書いたのかなぁという気もします。
本当に難しいなぁ・・・
だいち URL 2008/12/15(Mon) 編集
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