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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  アーサー・ビナード
出版社: 朝日新聞社

  『日々の非常口』はアーサー・ビナードのエッセイ集。細々としたことばのはなしから、政治のはなしまでいろんなものが含まれています。とても面白いのもあれば、ありゃそれほど面白くないなというのもありました。だけど、けっこう面白いものが詰まっています。

  僕が気に入ったのは、憲法9条がらみの昔話についてのはなしでした。タイトルは『鐘を守るためには』。

  かつてのデンマークの昔話。戦争がやってくると聞いた村人達は戦争に備えなきゃ、ということで大事なものを片っ端から隠していきました。そのうちに、村人たちは「鐘も大事だ」ということに気付きます。でも隠す場所が無い。すると誰かが「海の中に隠したらどう?」というと、みんなグッドアイディアだと賛成。

  海に鐘を落としてしまいました。でもそれだと、どこに落としたか分からないのでは・・・? 「いやいや船の横っ腹に×印をつけたから大丈夫!」というはなしなんだけど。最後の締めは。

  改憲を主張する側は「戦争放棄を堅持しつつ、武力行使を抑止的かつ最小限に」などと口約束はするだろうが、そんなものはドッボーンのあとの、船の横っ腹の×印にすぎない。

  そう結びつくのか、と感心しました。

  下は、そのエッセイのタイトル全部。

  『東西東西』『ネーミングを汲み取る』『落ち葉拾い』『クレオパトラのサラダ』『生まれ順』『バンブーショック』『一番食?』『夢のバットハウス』『ダーウィンと大統領』『機内食』『猫への手紙』『なに南蛮?』『ザリガニの目』『ゲッキョク株式会社』『歩き喋り器』『ミスプリの命』『テケテケ出ずる国』『大まかな好き嫌い』『夏の線引き』『豚の耳学問』『あれ鈴虫も』『ハローとアーソー』『店の「変わる顔」』『湯の効能』『捨てる神、拾う銭』『二兎物語』『優雅な無知』『落とし物はつらいよ』『空飛ぶ一票』『雷の内訳』『民主化野郎!』『村の夕暮れ』『馬に履き物、蟹に被り物』『寿司シャトル』『足もとを見る』『御用流行語?』『残雪に思う』『もういくつ刈ると』『鐘を守るためには』『横着メロ』『鼠や蚕』『豆を撒かれたサンタ』『剣を鍬に、銃を薪に』『ぼけの始まり』『アザラシ見』『言葉の万能度』『貝の音』『在留期限』『セールラット』『巨体満足?』『ジョージのおかげ』『殺虫罪』『夜の自由時間』『もったいない話』『ベンチの記憶』『ツバメの戒め』『見え隠れ』『アリのまま』『経済の音』『平均の不平』『不安運転』『ことばと子どもとこだま』『郵便の歌が危うい』『春は曙、夏はイナゴ』『奇妙な現実』『産婆になりましょう』『コーヒーの種』『ぼくらも仲間?』『一筆啓上仕り候』『左前の羽衣』『どっちもどっち世論』『刑務所産業の果実』『あれは水車の回る音?』『日米捏造国自慢』『きぬずれ、ベロずれ』『ゲルと馬』『金庫の中』『風呂のクジラ』『ツルツル論』『水まわり』『いろはいろいろ』『チラシの自由』『通じない悪態』『小切手の利点』『数取りの妙』『カレンダーの展望』『顔つなぎ』『七面どうな話』『尊い偽善』『盗聴ゲーム』『いちばんおっかねえ』『顔文字の隠れみの』『言葉の鏡』『何がワニか』『線を引く』『謝罪の過ち』『六千万頭の我が家』『水を乞う』


自森人読書 日々の非常口
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